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ローコスト住宅のメリット・デメリット

ローコスト住宅とは、一般的な新築戸建よりもさまざまな面でコストカットをして、安く販売している戸建です。しかし、必要な設備やサービスまでカットされていると、住みにくい家になってしまう可能性があります。そこで、ローコスト住宅のメリットとデメリットを詳しく解説します。

ローコスト住宅で建てるメリット

ローンを組みやすい

ローコスト住宅の大きなメリットは、価格が安いため住宅ローンを組みやすいことにあります。一般的にマイホームを購入する際は、多くの方がローンを組みます。しかし、誰でも希望通りの金額のローンが組めるわけではなく、金融機関の審査に通ることが必要です。審査に通らなければ、マイホームを諦めなければならないでしょう。

ローコスト住宅は価格が安いので、その分ローンで借りる金額も少なくて済みます。借りる金額が少なければ、審査に通りやすく、返済も楽になるでしょう。場合によっては、月々の返済額が賃貸アパートやマンションなどの家賃よりも安くなる可能性もあります。ローコスト住宅を建てることで、結果的に住居費が安く済み、生活が豊かになるケースもあるでしょう。

購入のハードルが低くなる

ローコスト住宅は、年収が高くなかったり手持ちの資金がなかったりする人でも購入しやすくなっています。住宅を購入するときはローンを組むのが一般的です。ローンで借りられる金額は、年収やほかの借入金などによって決まります。もし借りる金額を抑えたい場合には、頭金としてお金を先に多く支払う必要があります。

ローコスト住宅は一般的な戸建住宅よりも価格が安いので、年収や自己資金に余裕がなくてもマイホームを購入可能です。

規格化されているので早く入居できる

ローコスト住宅は、間取りやデザインなどが規格化されている分、工期は短く済みます。このため、購入を決めてから3ヵ月ほどで入居できることがほとんどです。

一般の注文住宅では、施主が間取りやデザインなどを自由に決められるため、決定するまでに時間がかかる傾向にあります。住み心地がよくなるように悩む時間も楽しいものですが、早く新居で生活したい方にとっては、ローコスト住宅の工期の短さは魅力でしょう。

また、建築の担当者も同じ規格の家を何度も建てているため、材料や手順に慣れていることも、工期が短くなる要因といえます。

プランによってはオプションも追加できる

ローコスト住宅は間取りやデザインが規格化されていますが、プランによっては、予算に合わせてオプションを追加することができます。たとえば、トイレや浴室の設備をアップグレードしたり、照明や壁紙にこだわったりすることが可能です。住宅が低価格なので、多少オプションを追加したとしても、一般の住宅よりも価格を抑えることができます。

ローコスト住宅のデメリット

間取りや設備を自由に変更できない

ローコスト住宅は規格品なので、基本的には間取りや設備を大きく変更することができません。一般の注文住宅に比べると、自由度が低いと感じる可能性もあります。こだわりのマイホームを持ちたい方には、不向きな住宅かもしれません。

標準プランの設備に不満が出るかもしれない

ローコスト住宅の規格に含まれているのは、各メーカーの設備のなかでも低価格のものがほとんどです。使用するのにとくに問題はないものの、性能やデザインなどは価格相当のものなので、標準プランの設備に不満を感じる可能性があります。

オプションを使えば設備のアップグレードは可能ですが、その分住宅のコストは上がります。すべての設備をアップグレードした場合には、ローコスト住宅のメリットがなくなってしまうので、注意が必要です。

このため、ローコスト住宅を検討するときは、事前に実際の住宅を見学し、標準プランの設備をチェックしておくことをおすすめします。

耐震性や断熱性などに注意

ローコスト住宅は、一般の注文住宅に比べて基本性能が劣る可能性があります。基本性能の良し悪しは、耐震性・耐火性・断熱性といった、住宅の丈夫さや熱効率に関わります。ローコスト住宅では、基本価格が安い分、断熱材や建材も安いものを使用しています。断熱材や建材の性能が良いものは価格が高い傾向にあり、その分住宅の価格にも反映されるものです。

このため、ローコスト住宅は、価格の高い注文住宅よりも基礎性能が劣る可能性があります。ローコスト住宅を購入する際は、しっかりと施工をしてくれる信頼できる業者を探しましょう。

メンテナンス費がかさんでしまう

ローコスト住宅は、設備や建材に安いものを使っているため、耐久性に乏しい可能性があります。長期優良住宅のように、メンテナンスなしで長く住める造りにはなっていません。せっかく安くマイホームを持てても、度重なる修理やメンテナンスによってトータルコストがかかることも考えられます。

ローコスト住宅で後悔しないためには?

総額を確認したうえで計画する

ローコスト住宅を検討するときは、総額を確認したうえで計画しましょう。基本プランだけで満足できる住宅にはならないと考えて、快適に住むために追加したいオプションやアップグレード分の費用も計算します。

また、メンテナンスのコストも想定しておくと安心です。修理やメンテナンス、可能であれば光熱費などを、一般の注文住宅と比較してみるとよいでしょう。断熱性の高さによって、光熱費はかなり変わってくるからです。10年後、20年後までのトータルコストをしっかり計算しておくと、後悔しないマイホームづくりができるでしょう。

アフターフォローの内容を確認しておく

ローコスト住宅では、一般の注文住宅よりもメンテナンスが必要になる可能性があります。このため、定期点検やアフターメンテナンスの内容や期間を確認しておくとよいでしょう。アフターメンテナンスをしっかり行ってくれて、保証期間も十分であるなら、多少修理が必要になっても安心です。

ローコスト住宅を販売しているハウスメーカーや工務店が安定経営をしているかどうかも見極めて、アフターフォローをできる業者を選びましょう。

第三者に性能を評価してもらう

住宅の耐震性や耐火性といった基本性能は、第三者に評価してもらうと安心です。具体的にいうと、住宅性能評価表示制度を利用するとよいでしょう。会社によっては、住宅の性能評価を開示していることもあります。気になる方は、担当者に聞いてみるとよいでしょう。

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